3月の一皿とワイン。

春分の候、日ごとに柔らかな日差しが増し、
春の訪れを肌で感じられる頃となりました。
食材もまた、冬の力強さから、
軽やかでみずみずしい表情へと移ろい始めています。
今月は、そんな春の息吹を感じていただける、
軽やかさと旨みのバランスを大切にした一皿をご紹介いたします。
『天然真鯛のソテー 桜エビとフルーツトマトのアメリケーヌ
白魚と菜の花のオムレツ添え』
香ばしく焼き上げた天然真鯛に合わせるのは、
桜エビとフルーツトマトで作ったソース。
アメリケーヌほどくどくなく、
桜エビの香りとフルーツトマトのフレッシュ感を残した軽やかなスタイル。
添えたオムレツには、春の魚・白魚と菜の花を使用。
素材の持ち味を生かすために生クリームは使用せず、優しい味に。
ボリューム感ある組み合わせですが、食後には重さを残さない、
春らしい軽快な余韻をお楽しみください。
今月も是非お召し上がりください。
Chef, EGUCHI
今回はイタリアのワイン評価誌、ガンベロ・ロッソ2026にて
数あるワインの中から年間最優秀白ワインに選ばれた
北イタリア ピエモンテ州の
2020 Roero Arneis Riserva "Renesio Incisa", Monchiero Carbone
のご紹介です。
アルネイスはピエモンテ州タナロ川の左岸にあるロエロ地方の土着品種で
昔、バローロ、バルバレスコに混醸され”ネッビオーロビアンコ”とも
呼ばれていた葡萄です。
1400年代の文献に栽培記録もある程、古い歴史があり
紆余曲折を経て現在は、ロエロ地方の主要白葡萄であります。
その中でも最も歴史がありグランクリュと称されている
”レネージオ”丘の ”レネージオ インチーザ”のアルネイスで造られたワインは
とにかく、葡萄のずば抜けた密度からの爆発的な果実感があり
アルネイス種特有の複雑に入り組んだ香りと、滑らかな質感
口に含んだ瞬間から広がる旨味と心地よく長い余韻
ポテンシャルの高さに驚きを感じました。
今回合わせる魚料理は、様々な春の食材を組み合わせた、
極めて完成度の高い料理です。
その完成度の高い料理に、もう一枚綺麗なドレスを纏わせ、
さらなる高みに昇華させていく
そんなイメージで選んだ素晴らしいワインです。
是非ともお試しいただきたいです。
今月も
皆様のご来店を心よりお待ちしております!!
Sommelier, TABUCI

