10月の一皿とワイン。
清秋の候、夏の名残も終わり、いよいよ秋が来そうです。
涼しくてどこか切なさを感じさせる乾いた風が冬へ冬へと
季節を押していくように感じます。
明るく煌びやかな色を纏っていた食材たちも、
秋らしく落ち着いた色に染まってきました。
短い秋、豊かな実りと芳醇な香りを存分に楽しみたいですね。
今月はそんな秋に食べたい、香りと味がぎゅっと詰まった
熱々のメイン料理を紹介します。
「牛頬肉の赤ワイン煮込み トリュフの香り
里芋のタレッジョグラタン、セルバティカ」
牛肉の希少部位である頬肉をたっぷりの赤ワインと、
牛骨から取った出汁でじっくりと煮込んだ一品。
ナイフが必要ないくらいトロトロに煮込まれた頬肉は、
牛の旨味と赤ワインが濃縮され、噛めば噛むほど味わい深さが増します。
そんな頬肉に添えるのは旬の里芋。
こちらも同様の出汁で柔らかくしっとりと含め煮にし、
チーズを乗せ表面を香ばしく焼き、チーズがとろけるグラタン風に。
仕上げに香りの王様トリュフを削り、芳醇な香りをプラス。
頬肉の濃厚な煮込みとシンプルながら味わい豊かな里芋のマリアージュを
是非お召し上がりください。
ご来店お待ち申し上げます。
Chef, EGUCHI
今回のワインは、
トスカーナ州 キャンティクラシコ地区 カステッリーナ イン キャンティの
熟成したスーパートスカーナ、しかもマグナムボトル
2008 Cerviolo Rosso, San Fabbiano Calcinaia
をご紹介します。
言わずもがな、一世を風靡したスーパートスカーナ
高嶺の花となってしまった有名銘柄は数知れずでありますが、
カベルネソーヴィニョン主体の新樽熟成かつ
自社セラーにて静かにゆっくり熟成させたマグナムボトル、
ここまでハイコストパフォーマンスなワインはなかなかお目にかかれません。
うだるような暑さも和らぎやっと秋を感じれる今日この頃であります
牛頬肉の煮込みと熟成赤ワイン、王道中の王道の組み合わせ。
是非お愉しみ頂きたいです。。
今月もスタッフ一同
皆様の、ご来店お待ちしております!!
Sommelier, TABUCI