1月の一皿とワイン。
皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
いよいよ寒さも一段と厳しくなり、頬に当たる風は肌を突き刺すようです。
冬の冷たい風に晒されることで旨さを増していく冬の野菜たち、
そんな野菜の美味しさがぎゅっと詰まったお魚料理を紹介します。
どちらが主役かわからないほどの野菜の美味しさを堪能ください。
「本日鮮魚のインパデッラと冬野菜のブレゼ
フルーツトマトのプッタネスカ風ソース」
菜の花や蕪、トレヴィスなど冬ならではの野菜を貝の出汁、
バターと共に蒸し煮に。
最後にエクストラバージンオリーブオイルの香りを纏わせ、
これだけで主役の逸品料理にもなれるおいしさのものをお魚の添え物に。
もう一つの主役のお魚はその日に厳選されたものを使い、
皮はパリッと、身はふっくらジューシーに焼き上げます。
主役同士をつなげるのはアンチョビ、オリーブ、トマトの
イタリア伝統のソース〝プッタネスカ〟
トマトは冬に最も甘みを増すフルーツトマトを使い、
酸味などのバランスを整えオリーブやアンチョビで旨味の底上げをすれば、
野菜とお魚のマリアージュの見事な仲人役に。
シンプルながら冬ならではの美味しさが詰まったお魚料理を
是非お召し上がりください。
ご来店お待ち申し上げます。
Chef, EGUCHI
2025年最初におすすめさせていただくワインは
南イタリア、カンパーニャ州の白ワインです。
ナポリからヴェスビオ火山を越えたイルピニア地方で造られる
2022 Greco di Tufo "Devon" , Antonio Caggiano
をご紹介します。
マグナ・グラエキアで栄えた古い歴史もあり
ヴェスヴィオ山の火山灰や凝灰岩、砂や粘土が混じる複雑な地質
トゥーフォ(火山性凝灰岩土壌)で造られるワインは
色は淡い黄色。アプリコット、パイナップルといったフルーツの香り、
滑らかで心地よい酸、なんと言っても火山性由来のミネラル感が
素材の旨味を存分に引き出した冬野菜と
ふっくらと焼き上げられた天然真鯛、フルーツトマトの酸とアンチョビの塩味
どの食材とも相性がよく、食べ進めるにつれ楽しくなるアッビナメントです。
是非お愉しみください。
今月もスタッフ一同
皆様の、ご来店お待ちしております!!
Sommelier, TABUCI