11月の一皿とワイン。

初冬の候、心地よく過ごしやすい季節はあっという間に過ぎ去り、
ひんやりとした風に冬の気配を感じる頃となりました。
この季節を待ちわびていた野菜たちは、
ひんやりとした土の中でじっくりうまみを蓄え、
力強く育っています。そのたくましい姿からは、
冬に向かう大地のエネルギーを感じますね。
今月はそんな野菜の素朴なおいしさと
お肉のうまみがぎゅっと詰まった料理を紹介いたします。
『鴨胸肉とカルドンチェッロ茸の炭火焼き 牛蒡のピュレと赤ワインソース
リンゴと黒コショウのマルメラータ添え』
脂と赤身のバランスが良い京鴨ロースを、皮は香ばしく、
身はジューシーに炭火で焼き上げました。
付け合わせのカルドンチェッロは、イタリア・プーリア州原産のキノコで、
日本のエリンギに似た食感。こちらも炭火でじっくり焼いた後、
EXVオイルと赤ワインヴィネガー、ニンニクで
温かいうちにマリネしています。
仕上げに、リンゴと黒コショウのマルメラータ、
そして牛蒡のピュレと赤ワインソースで合わせ、
香りと深みのある一皿に仕上げました。
今月もご来店お待ち申し上げております。
Chef, EGUCHI
今回は春にもご紹介した
イタリアを代表するワイン"バローロ"の
2017 Barolo "Vigneto Broglio", Schiavenza
をご紹介致します。
以前より滑らかさが増し更に落ち着いた味わいとなったワインは
鴨肉のしっとりした質感と味わいに同調し
黒コショウの効いたリンゴの自家製ジャムのアクセントと
牛蒡の風味がより
鴨肉とワインを引き立ててくれます。
醸造技術だけでは造り得ない「熟成」と言うワインの醍醐味を
メイン料理とお愉しみください。
今月も
皆様のご来店を心よりお待ちしております!!
Sommelier, TABUCI

